写真ではなく、レントゲン この透きとおったお花の写真、 普通の写真ではなくレントゲン写真なんです。 最初は、「うまい写真だな〜。ライトや太陽に 透かして撮ったのかな〜」と思ったのですが、 ここまで透けた写真は撮れないです。 実際に実験した方もいらっしゃるようですが、 光ではここまで透けなかったようです。 「どんな人がどうやって撮影したんだろう?」 と作家プロフィールを見ると、 「レントゲン技師の資格を持つ写真家」とあります。 「これは写真じゃなくてレントゲンなんだ」 とようやく納得できました。 「レントゲンフォト」という名前はわたしが 考えたのですが、この時の驚きをうまく表現したくて このように名付けました。 トイレに似合う!? 「ただのトイレが最高の癒し空間に生まれ変わった」 など、トイレに似合うというお声を頂いてます。 確かにお花の写真はトイレに似合うとは思いますが、 この作品以外にもお花の作品はたくさんあります。 「なぜなんだろう?」と、しばらく考えて 「縦長の作品がトイレに似合っているのでは?」 と思い至りました。 トイレは広くない空間なので、壁が縦長になりがちです。 横長の作品だと違和感を感じることがあります。 レントゲンフォトは縦長の作品が多いので 特にこのようなご評価を頂くことが多いのでは? と思いました。 (文章・榎本高行) |
Steven N.Meyers(スティーブン N.マイヤーズ)
フォトグラファー。アメリカ在住。
ワシントン州生まれ、X線レントゲン写真を使った手法は、
繊細なディテールと美しい描写で独特の世界観を表現。
アメリカで多くの反響を呼び、今では世界中で活躍するフォトグラファー/写真家。
放射線学科学技術者の肩書きももっている。