《本格復刻画・名画》尾長鳥(おながどり) 平山郁夫

150,000円(税込165,000円)


商品説明

【商品の説明 】

平山郁夫 尾長鳥

番の尾長鳥が緑陰の中に憩い、二羽とも
同一方向を眺めている。

何か背後の暗い空間に好物のイチジクか
カキでも見つけたのであろうか、
特に左の一羽は嘴を上下させて匂いを
感じとっているかのように。

緑の葉は微妙な階調で一見平板に見える
画面に広い空間を作りあげ、背後の濃紺が
その深さと広がりを巧みに強調している。


【平山 郁夫 プロフィール】
昭和5年(1930)6月15日、広島県瀬戸田町(現・尾道市)生まれ
東京美術学校日本画科卒業。
昭和27年(1952)美術学校卒業と同時に東京芸術大学に奉職、
平成7年(1995)学長で退官。
平成13年(2001)から17年(2005)まで、再度東京芸術大学長をつとめる。

昭和28年(1953)、「家路」で院展初入選。
昭和39年(1964)、日本美術院同人に。
日本美術院理事長 平成10年(1998)文化勲章を受章。
ほかに、ユネスコ親善大使・世界遺産担当特別顧問、
東京国立博物館特任館長、文化財赤十字活動を提唱する
文化財保護・芸術研究助成財団の理事長などをつとめた。
平成21年12月2日永眠(満79歳)。


 仕様
サイズ/重さ
 画寸:縦44.5×横59.5cm
 額寸:縦63.5×横78.5cm
 重さ:約6kg
材質
 額装:特装金泥仕立額・黄袋・差し箱・合箱入
特徴
  技法:特殊美術印刷・シルクスクリーン・岩絵具仕上げ
作家名
 平山郁夫(1930-2016)
 特記事項
  限定生産品です。突然の品切れにより作品をご用意できない
  場合もあります。その際はご容赦ください。 


平山郁夫のテーマについて

これといった絵の主題・ライフワークを見つけられなかった
若かりしころの平山郁夫。

「「仏教伝来」という絵には、無心に近い状態で打ち込めた。」
「原爆症から救われたいと願う気持ちを三蔵法師の
姿を描く筆にこめられた」と感じる。

その後、一作一作と積み重ねていくうちに、
仏教というファインダーをとおして東西文化の
歴史を通して東西文化交流の歴史を自分なりに
追い求めてみよう
と、「自分の世界」を固めていった。


「生命力のある絵」を描きたい

日本の文化が、生命力ある存在となってほしいと思う。
それには、何が必要なのか−。

月並みかもしれないが、人間への理解、
人への情愛だ
、と信じている。

日本国内の花を描くときに、その花に自分は
何を感じ、何を見ようとしているのか。

また、外国に出かけていって遺跡を描くとき、
その人は一体、何を感じ、何を思うのか。

人間としての情愛に満ちることはなかなか
難しいとしても、人間としての情愛に欠けるようでは、
そこに生きる人々と言葉を交わして理解を深めることも、
そこに咲く花を味わうことも、そしてそこの歴史の
そこに流れるものを理解することもできないだろう。

わたしたち画家は、絵という表現方法を使って
多くの人たちと会話を交わそうとしているのかもしれない。

その絵の前に立ち止まった人が、もし感動するとすれば、
それはその絵から「愛」を感じたからではないだろうか。

モナリザにいまだに多くの人たちが感動するのも、
その絵から人間への情愛を感じるからだ、と私は思っている。
言い換えれば、技法がいくら新鮮で独創的であろうと、
後の世の人に真似されたらおしまいである。

だが、人間への情愛に裏打ちされた表現は、
真似しようにも限界がある


「生命力のある絵」を描きたいと、と私は常に心がけている

参考文献:「生かされて、生きる 平山 郁夫・著 角川文庫刊」


《本格復刻画・名画》尾長鳥(おながどり) 平山郁夫
 

名画を本格的に復刻(文章・榎本高行)


原画。名作だが色のくすみが気になる。


原画を印刷したものに、絵師がラピスラズリなどで、色をつけ、完成した「巧藝画」。
肌の色、青いターバンがみずみずしく復活。

「本物の迫力がある、みずみずしい複製画。」
「巧藝画」を初めて見たときの印象です。

名画の複製なので、コピー印刷のはず。でも、目を近づけると、絵の具の厚みを感じ、色も塗りたてのように生き生きしています。本当に絵の具が塗ってあるように見えます。

「模写」という、原画を見ながら絵師が本物に似せて描く画法があります。こちらは本当に絵の具を使って描くので、実物感は出ますが、輪郭など微妙に描き手のくせが出て、本物と異なる印象が出ます。

でも巧藝画は、本物と同じ輪郭に見え、「模写」とも思えません。

「どうやって描いてるのだろう?」

この疑問を制作元の大塚巧藝新社に確認すると、
「絵師が、本当に絵の具を塗っています。また、なるべく原画と同じ塗料を使用し、制作しています。」
「模写と違って、原画を撮影して、線を印刷しているので、原画とまったく同じ輪郭となります。」
との回答が。

まさに、名画の「復刻」です。


横山大観「桜富士」

大正時代から続く老舗制作元

大塚巧藝新社は、そもそも大正時代から絵画の復刻を手がけ続ける老舗企業。横山大観の提唱で、彼自身の作品を複製したのがはじまりです。

原画を写真撮影し、横山大観の使った紙、墨を用いて複製を制作。その複製画は、専門家も真偽の判断ができなかったそうです。

今も、遺産相続でご遺族が譲り受けた美術品を鑑定してもらったところ、真作でなく実は、「巧藝画」だったということがあるようです。。。

現在では、真作と区別するために、落款印章を「巧藝画」印に変更。落款印を押さない西洋画などでは、品質保証もかねて、通し番号入りの「保証シール」が額裏にはり付けられています。

その後、フェルメール作品を複製するときも、原画と同じ青いラピスラズリを使うなど、創業時のよさを残しながら、より精巧な新しい技術を取り入れ、今に至ります。


ラピスラズリ(宝石)を砕いた粉末。フェルメールがこの絵を描くとき使用。
宝石を使用して鮮やかさを表現した。



ラピスラズリなど使用した絵師による復刻作業風景


通し番号入りの品質保証シール

熟練の絵師による制作

復刻を担当するのは熟練の絵師。
絵画の復刻に携わって30年以上の福島氏など熟練の絵師によって制作されています。やはり、作品の出来は制作者の腕前にに左右されます。大切なポイントです。

《福島武史 略歴》

昭和28年埼玉県生まれ。昭和52年東京芸術大学を卒業後、30数年にわたり大塚巧藝新社において絵画の修復や復刻画の制作を手がける。全国の博物館・美術館所蔵品の修復、修理をてがける。

【主な復刻業務】
洛中洛外図(上杉本)(米沢市立博物館)
江戸図屏風(国立歴史民俗博物館)
清水寺縁起絵巻(清水寺)
法華堂根本曼荼羅(ボストン美術館蔵)(東大寺)
高橋由一「愛宕山から品川沖を望む」(港区立郷土資料館)


その他の詳細情報

販売価格 150,000円(税込165,000円)
型番 #OK-EA076OS559

売れ筋商品

 

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