「絵ってどうやって選ぶの?」ってよくご質問いただきます^^。
好きかどうかが重要 やはり、何よりも作品を気に入るかどうかが最大のポイントです。「すごい!」「気に入った!」なんて思える作品にはなかなか出会えません。 そういう作品があったら、「買い」だと思います。
運命の作品に出会うには数が必要。当店は作品をたくさんそろえることを心がけています。
部屋の色から決めるお部屋の色に合わせて絵を選ぶ方法もオススメ。 部屋全体の色調と絵画の色調を合わせると、お部屋に統一感が出ます。特に、床もしくはサッシと、絵のフレームの色を合わせると、部屋になじみます。
ただ、色で選ぶといっても抽象画は難易度が高いです。飾ってみると想像とは違うという声がちらほら。インテリアコーディネーターには人気で、住宅展示場でよく目にします。はまれば、とてもきれいにまとまります。なので、おしゃれ上級者にオススメです。
風水や縁起で決める風水や縁起で決める方法もあります。 風水は
黄色や明るい色調で、
お花など元気が出るテーマが好まれているようです。
あと、玄関に飾るようにとよく聞きます。「毎日通る場所に元気が出る明るい物を飾ろう」 という趣旨だと思います。風水画といえば、
吉岡浩太郎さんが有名。当店人気の
栗乃木作品も風水士の評価が高いです。
価格で決めるとりあえず、お手ごろな物を飾るという方法もあります。当店は
お手ごろ価格の作品も豊富。まずは、お部屋の壁に何かを飾ってみて、徐々に感覚を身につけるのもオススメです。
人気作品から選ぶ人気作品を参考に、決めるという方法も定番。当店の人気作品を参考にして、お好きな作品をぜひ見つけてください♪
とりあえず、オススメで「とりあえず何かおすすめを教えて」ということであれば、
花の絵などの植物系アート。植物は好き嫌いが少なく、どこにでも似合いやすいので、オススメです。
リーフパネルも人気です。
(文章・榎本高行)
絵画・アートの見方・選び方
〜ピカソの絵ってどこがすごいの?〜 「絵ってどうやって選べばよいんだろう?」
「ピカソの絵って有名だけど、落書きみたい。どこがすごいの?」「この絵が良いとか悪いとか評論を聞くけど、何が基準なんだろう?」
不思議ですよねぇ…。
絵って
表現のすごさ・こだわりの深さで評価されるんだと思っています。
モネ「睡蓮」
たとえば、モネは睡蓮の庭をつくり、何枚もその庭の似たような絵を描いたことで有名です。
自分でつくった美しい睡蓮の庭をいかに自分が感じたとおりに
「表現」できるか、その「表現」にこだわり続け、同じ風景を描き続けたのだと思います。
「ぼくのつくった庭きれいだな〜^^。どうやったら、この美しさを表現できるだろう。」
などと考えながら、
「表現の改善」を重ね続けたのだと感じます。そういう想いがなければ、同じ場所の絵なんてめんどくさくて描きつづけられないですよね(>_<)
左から、ラファエロの「聖母子」、ポンペオ・バトーニの「聖母子」、ジョヴァンニ・ベリーニの「聖母子」 美術館に行くと、聖母子(マリアとイエス)など同じテーマの宗教画が無数に飾られています。
教会から依頼されたから描いているのではありますが、それだけではこのような名作は生まれません。
画家がみんなで同じテーマの絵を飽きずに熱心に描き続けたのはなぜか?
それは、
きっといかにうまく魅力的に、マリア・イエスと愛を「表現できるか」を競いながら描いていたからだと思います。
左から、レオナルド・ダビンチ「モナリザ」、ダビンチの「人体解剖図」
有名なダビンチも写真のない時代に
いかに本物のように描くかという「表現」を極めたことで有名です。正確に描くために人体の解剖まで行っていたという凝りようです。
ピカソ「泣く女」
天才として名高いピカソ。ピカソも
新しい表現法「キュビズム」を創始したことで有名です。
写真の登場でピカソは焦ります。「本物に近づける方向の絵では、写真にはかなわない。お金持ちの依頼で肖像画を描き、生計を立てている多くの画家にとって危機の到来だ。写真に出来ないことをやらねば。。。」
そこで、
いろいろな角度からの顔を一枚の絵にまとめてしまうキュビズムという写真ではできない表現方法を考え出しました。
たとえば、泣き顔を描く時、いろいろな角度からもっとも泣くことを表現できている部分を抜き出し、一枚の絵にまとめました。ピカソの「泣く女」、泣き顔がうまく表現されていると思いませんか?
歌手ってよく自分たちを「パフォーマー(表現者)」と言ってますが、
同様に画家も『表現者』なんだと思います。
歌手は、「歌やダンス」でテーマを表現する人で、画家は、「絵」でテーマを表現する人なんだと感じます。
やはり、
絵画の良し悪しは、『表現方法』や『表現へのこだわりの深さ』で評価されているのだと思います。
ですので、
絵を選ぶポイントは、その「表現が好きか」「表現にこだわりを感じるか」になります。
左から、レントゲンフォト、リーフパネル、栗乃木ハルミ
当店の作品でいえば、
レントゲンフォトは、花のはかなさ・繊細さを花のレントゲン写真という透明感ある形で
表現しています。
リーフアートは、観葉植物の葉っぱを絵画のように額縁に収めるという
表現方法です。両面ガラスを使い、壁を透かせる
表現方法も独創的です。
栗乃木さんは、ご自身のたたずんでみたい想像上の風景を追い求め続け、色鮮やかな水彩画として
表現しています。
以上のように、
絵画・アートは、その表現方法・こだわりに注目して気に入るかどうかで選ぶのが良いと思います^^