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特別な名画に特別なこだわり
淡い光と影の描写 計算されつくされた画面構成
手を差し伸べれば触れそうな光・・・
フェルメール・ブルーを基調とした濃厚な色彩は
まさに集大成ともいうべき最高傑作
ヨハネス・フェルメール「絵画芸術(画家のアトリエ)」 スタンダード版
本物の感動をお手元で。
原画と同じ天然ラピスラズリの着彩で、
原画の持つ輝きを放つ
壁面には大航海時代のオランダの栄光の象徴
である地図が掛けられ、歴史の女神クリオがモデルと
言われる色鮮やかなブルーの衣装をまとった女性が立っています。
200年後の印象派を驚かせた光の点描が見られ、
フェルメールの陽光を描く神秘的な才能が感じ取れます。
そして背を向けた謎の画家は・・・・画家の視線の向こうには
フェルメール自身のサインがあると言われています。
果たしてこの画家はフェルメール自身なのでしょうか・・・・。
特別なこの名画も時を超え、現代の私たちに胸を
]ときめく大きな感動を与えてくれます。
世界中に僅か30数点しか現存しないと云われているフェルメールの絵画!
フェルメールは一瞬の光を閉じ込める為に、当時としては黄金よりも
高価と云われた天然ラピスラズリ石をもちいて描きました。
この復刻画は、本物と同じ天然ラピスラズリを随所に着彩することで、
原画と同じ臨場感を味わえるまでにかなえた復刻画です。
「特別な名画を特別なこだわり」により、その夢を叶えることができました。
光と影の天才画家
ヨハネス・フェルメールJohannesVermeer
(1632年10月31日−1675年12月15日)は、
17世紀にオランダで活躍した風俗画家。
その生涯のほとんどを故郷デルフトですごしました。
現存する作品点数は33〜36点と少なく、
このほか記録にのみ残っている作品が少なくとも
10点はありますが、記録に残っていない作品を
勘案しても22年の画歴に比してやはり寡作といえます。
並外れた描写力で緻密に描かれた部分とぼやけた部分が
画面に臨場感を生み出し、光の反射を点描で表現する
技術(ポワンティエ)が、さらに緊張感をあたえます。
また、群青色の顔料には当時黄金に匹敵するほど
高価であったとされる天然ラピスラズリを原料とした
ウルトラマリンを使用し、そのあまりに美しい群青色は
「フェルメール・ブルー」と呼ばれ、時を超え人々の
心を捉えて魅了し続けています。
フェルメールは、レンブラントやダ・ヴィンチと並ぶと称され、
あのゴッホやダリをして「天才」と言わしめた、
17世紀のオランダ美術を代表する「光と影の天才画家」です。
《フェルメール略歴》
1632 10月31日 父レイニール・ヤンスゾーン・フオスと母ディグナ・パルタザールスの第2子として、
オランダのデルフトで新教会の洗礼を受け、出生届が出される。父は宿屋を営むかたわら画商も兼ねていた。
1651 父レイニールはこの年、初めてフェ/レメール姓を使う。
1652 4月5日 カタリーナ・ボルネスと婚約。立会人の中に画家、レオナールト・ブラーメルがいた。
12月29日、聖ルカ組合に画家として加入。
1665−66頃『真珠の耳飾りの少女(青いターバンの少女)』制作。
1667 デイルク・フアン・プレイスウェイクが『デルフト年代記』を出版。同書に掲載された
アルノルト・ボンの詩の中でファブリティウスを継ぐ画家としてフェルメールの名が挙がっている。
1672 デルフトの両家ヨハネス・ヨルダーンスとともに12点のイタリア絵画の鑑定のためにハーグへ行く。
1675 12月16日、デルフトの旧教会で埋葬される。享年43歳。
あゆわらからのコメント
この「絵画芸術」という作品、フェルメールにとって、
とても大切な作品だったと伝わっています。
晩年、借金に苦しみ、自分の財産の処分を続ける中、
この絵は最後まで手放さなかったそうです。
また、絵のサイズも120cm×100cmと、小さなものが多い
フェルメール作品の中ではかなり大きな作品です。
なぜこの作品は、フェルメールにとって大切だったのでしょう?
謎を解こうと、絵をよく見てみると、不思議がいっぱいです。
青い服の女性、なんでラッパと本を持って、
月桂冠をかぶっているのでしょう?
これは、「歴史を司る女神、クレオ」を表現しているとのこと。
当時、「イコノロギア」という、絵画に描かれている図像の意味を
まとめる辞典があり、画家のバイブルだったそうです。
その中に「ラッパと書物を持ち、月桂冠を頂く少女は、
歴史を司る女神、クレオである。」と記載されているそうです。
その女神を描いている画家の黒服ですが、当時の人が
ふだん着ることがない100年以上昔の服とのこと。
今でいうと武士の格好をしているイメージです。
そして、画家の横には知恵・知識を象徴する書物が描かれています。
まとめると、『知識の源泉である書物などに囲まれた部屋で、
格調高い歴史の女神を、格式ある格好の画家が、描いている。』となります。
つまり、絵画を描くという「芸術」の格調の高さを表現し、
自分の仕事のほこりの象徴としていたのだと思います。
フェルメールの信念・信条が描かれているのだと感じます。
今だと、社長さんが、自室に座右の銘を大きく書いた書を飾っていたり
しますが、あれと同じものだったのではないでしょうか。
そんな天才フェルメールの強い想いが宿ったこだわりの作品、
くじけそうなときに、力を与えてくれそうです。
「本物の迫力がある、みずみずしい複製画。」
「巧藝画」を初めて見たときの印象です。
名画の複製なので、コピー印刷のはず。でも、目を近づけると、絵の具の厚みを感じ、色も塗りたてのように生き生きしています。本当に絵の具が塗ってあるように見えます。
「模写」という、原画を見ながら絵師が本物に似せて描く画法があります。こちらは本当に絵の具を使って描くので、実物感は出ますが、輪郭など微妙に描き手のくせが出て、本物と異なる印象が出ます。
でも巧藝画は、本物と同じ輪郭に見え、「模写」とも思えません。
「どうやって描いてるのだろう?」
この疑問を制作元の大塚巧藝新社に確認すると、
「絵師が、本当に絵の具を塗っています。また、なるべく原画と同じ塗料を使用し、制作しています。」
「模写と違って、原画を撮影して、線を印刷しているので、原画とまったく同じ輪郭となります。」
との回答が。
まさに、名画の「復刻」です。
大塚巧藝新社は、そもそも大正時代から絵画の復刻を手がけ続ける老舗企業。横山大観の提唱で、彼自身の作品を複製したのがはじまりです。
原画を写真撮影し、横山大観の使った紙、墨を用いて複製を制作。その複製画は、専門家も真偽の判断ができなかったそうです。
今も、遺産相続でご遺族が譲り受けた美術品を鑑定してもらったところ、真作でなく実は、「巧藝画」だったということがあるようです。。。
現在では、真作と区別するために、落款印章を「巧藝画」印に変更。落款印を押さない西洋画などでは、品質保証もかねて、通し番号入りの「保証シール」が額裏にはり付けられています。
その後、フェルメール作品を複製するときも、原画と同じ青いラピスラズリを使うなど、創業時のよさを残しながら、より精巧な新しい技術を取り入れ、今に至ります。
復刻を担当するのは熟練の絵師。
絵画の復刻に携わって30年以上の福島氏など熟練の絵師によって制作されています。やはり、作品の出来は制作者の腕前にに左右されます。大切なポイントです。
昭和28年埼玉県生まれ。昭和52年東京芸術大学を卒業後、30数年にわたり大塚巧藝新社において絵画の修復や復刻画の制作を手がける。全国の博物館・美術館所蔵品の修復、修理をてがける。
【主な復刻業務】
洛中洛外図(上杉本)(米沢市立博物館)
江戸図屏風(国立歴史民俗博物館)
清水寺縁起絵巻(清水寺)
法華堂根本曼荼羅(ボストン美術館蔵)(東大寺)
高橋由一「愛宕山から品川沖を望む」(港区立郷土資料館)
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